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Q.飯倉社長の起業のきっかけはなんですか? |
中学生の頃自転車に夢中になったんです。そのままずるずると。高校でて何やっていいか分からなくて、親は大学行けって言っていましがが、自分は自衛隊に入ったんです。で、自衛官だけではつまらないので大学も行っていました。公務員を4年やって、その後工業デザインの会社にも入っていました。ハチャメチャでしょ?
起業した当時、自転車の出張修理は世の中にはなかったので、周り中に反対されましたよ。自転車仲間も、知り合いの自転車ショップの会社の会長直々に怒られたりして。私がやったのは、世の中にはない商売をやって利益を出してしまった。こんな快楽は他にはないですよね(笑)
儲かるよ!と言われて儲かったものは面白くない!
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Q.起業時にはどのような準備をされたのですか? |
何にもないですよ。協力するどころか周り中反対ですから。親は泣き出すわで大変だったんです。準備したものと言えば事務所は西新宿に借りて、道具は今までやっていたものに補充していました。
起業時、自転車屋さんがどのような場所にあるか等、いろいろ調べましたよ。でも今までやっていない商売なのでそんなことやっても分からないんです。一応こうかなぁ・・・という程度に計算してみました。実際自転車屋さんの分布図は役に立ちました。いいサービスをする自転車屋の地域以外にポスティングする。
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Q.ホームページからの依頼はありますか? |
ホームページ作ったのは6,7年くらい前です。今ではホームページのみで月に50件位は注文があります。全部合わせると300件くらいでしょうか。
最近は同業者も多くなりましたね。儲かるとなれば真似する人もいます。それは当初から目的にしていたことですから、いいと思いますよ。
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Q.周りの反応で苦労することは何ですか? |
今の自転車マニアの環境というと、有名なショップで高級車を買って、そこで面倒をみてもらう。いいショップというのは、始めとても高い自転車を売って、後々のケアを安く行う。1時間作業しても工賃1,000円とかですね。それがいいお店だとお店だと思われている。
でもうちが同じようなことを1時間でやったとしても工賃はきちんともらうから、「はい、6,000円です」「なんだよそれ!」ということになる。技術などでお金を取ろうとすると自転車マニアからは拒否反応を起こされたりします。
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Q.開業支援もしていらっしゃいますが、独立志望の方は多いのですか? |
ここで勉強してその技術をもって他で開業する人は多いですね。最近も一人開業しました。3年勉強して開業という流れになっています。宣伝の打ち方などもすべて分かりますからね。どんどん開業してください!という感じです。大事なのはやる気もそうですが「会話が出来ること」が大切です。この商売はある程度会話をするので、きちんと相手と話が出来ることが必要です。
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